来る11月8日に最新のASTAR/ TopSpinでどのような解析ができるのか、専門家の方々をお招きし、その原理と応用例、そして最新のトピックスを紹介する講演会を開催することとしましたので、ご案内申し上げます。
NanoMEGAS社(本社:ベルギー) 製 ASTAR/TopSpin装置は、透過電子顕微鏡(TEM)に取付け、SEM/EBSD法と同様な結晶方位マップや結晶系(相)マップを取得する装置です。TEMにおいて1-2nmφと細く絞った電子線にプリセッション動作をかけながら走査し電子線回折パターンを連続的に取込み、それを指数付けすることで極微小な領域の結晶方位および相情報を得ることができ、いわばTEMの可能性を広げる4D-STEMの一翼を担っている装置です。近年急速に拡大しているNanoマテリアルの解析において10nm以下の結晶粒を結晶方位情報や相情報に基づく材料組織として解析できる装置は他になく、半導体、電池材料、触媒、セラミックスそして金属材料においても、その有用性が認識されています。 ASTAR/ TopSpin は、SEM/EBSD法では、到達することのできない高分解能で、ナノマテリアルの世界を開きます。
ASTAR/TopSpinは、まだ国内では導入数がそれほど多い装置ではありません。日ごろTEMを使いナノ領域においてSEM/EBSD法のような結晶方位マップや相マップを取り、ナノレベルの組織解析に役立てたいとお考えの皆様には、ぜひともこの機会にASTAR/TopSpinで何ができるのか、その魅力を知っていただきたくご参加をお待ちしています。
NanoMEGAS 材料組織解析セミナー詳細
日程:2023年11月8日(水) 10:00~17:00 (受付 9:30~)
場所:国立科学博物館 日本館講堂(東京都・上野公園)
定員:100名
参加費:2,000円(テキスト代1000円・お弁当代1000円) 当日、現金にてお支払願います。お支払い時に領収書をお渡しします。請求書対応は不可となります。
注: 国立科学博物館近くには大人数の方が一斉に昼食をとれる場所がありませんので、 昼食は当方でご用意させて頂きます。
==プログラム==
9:30 受付開始
10:00 ~ 10:10 開会の辞
10:00 ~ 10:40 TEMを用いた結晶方位マップおよび相マップの作成とその原理
( TSL Solutions: 代表取締役 鈴木清一 )
10:40 ~ 11:50 Recent Applications of 4D-SPED (Scanning Precession Electron Diffraction)
( NanoMegas: CEO S. Nicolopoulos PhD,)
11:50 ~ 13:30 昼食休憩 ★★博物館内常設展の見学が可能です★★
13:30 ~ 14:20 ASTARを用いた多結晶材料組織解析:超伝導材料および鉄鋼材料を中心に
( 九州大学: 教授 波多聰 先生)
14:20 ~ 15:20 ASTAR advanced features: de-convolution of overlapping patterns and virtual images construction
( CNRS: Research Dir. Edgar Ranch PhD)
15:20 ~ 15:40 休憩
15:40 ~ 16:20 構造材料へのASTAR法の適用例の紹介
( 物質材料研究機構: 諸永 拓様)
16:20 ~ 16:50 ASTAR/TopSpin 装置紹介および総合討論
(TSL Solutions: 鈴木清一 / NanoMegas: Dir. Alan Robins)
16:50 ~ 17:00 閉会の辞
■ご案内(PDF)「NanoMEGAS 材料組織解析セミナー」のご案内.pdf