株式会社TSLソリューションズでは、OIMをより良く使用して頂くため、理論的な背景の理解を含め、データの測定、そして的確に情報を引き出すデータの解析技法等について解説することを目的としたOIM Schoolを開催しております。
OIM Schoolでは、OIMソフトウェアの使用方法や理論的な背景を含め、EBSD法を用いた材料組織解析技術の理解を深めて頂くため、パソコンでの実習を中心とした講習会を行ってまいりました。 2019年度のEntry コースから講習内容を絞り込み、より実習を増やしたEBSD法の基本を理解していただく構成となっています。
受講対象者は、これからEBSD法/OIMを用いた材料組織解析を始めようとしている方やOIM装置導入後日が浅くEBSD法の基本から学びたい方です。EBSD法の基本概念や、OIMソフトウェアの操作方法、データ収集の基本、そしてデータ解析の基本について講習いたします。これまでにEBSDの使用経験がない方でもご参加いただけます。
Entryコース 講習内容
講習には下記に示すような内容が含まれます。Entryコースでは、BasicやAdvanceコースのように各項目を体系立てて解説するよりも、EBSD測定や解析の流れの中で重要となる項目を相互に関連付けて説明することに重点を置いています。EBSD法による材料組織解析の基本を理解していただくことを優先しています。なお、講習はOIM ソフトウェアを用い事例解析の実習を中心に進めます。(注:SEMに取り付けたOIM装置を使用しての実習はございません)
- 何故EBSD法が必要なのか
- EBSDパターンの特徴について
- 結晶系の表記について(ミラー指数とは?)
- EBSD用試料作製に関して
- EBSD/OIM装置の構成について
- OIM-Analysis ソフトウェアの使用方法の基本
- OIM-Data Collection ソフトウェアの使用方法の基本
- EBSDパターンの指数付け方法と結果の評価について
- 結晶系のデータの設定について
- Hough変換法によるバンドの検出について
- EBSD測定の座標系について
- EBSD測定用SEMの調整について
- EBSDパターン取得のためのOIM検出器の調整およびバックグランド処理
- OIM マップデータの取得について
- 結晶方位の表記について(極点図・逆極点図とは)
- IQマップの表示とその意味について
- 結晶方位マップ(IPFマップおよびCrystal Directionマップ)について
- 結晶粒と結晶粒界について
- Partition Properties の役割について
- 結集粒径分布のグラフ表示について
- 極点図・逆極点図を描いてみる
- Highlight 機能について
- データのClean-up 処理について
第3回OIM School Entryコース
日程:2022年8月30日(火)~31日(水)(2日間)1日目:10:00~17:00、 2日目:9:30~16:30
場所:サンエール相模原 第1会議室 (神奈川県 相模原市:弊社入居ビル隣接)
募集人数: 16名
参加費: 71,500円(税込み:教材費込)事前お振込。領収書は発行いたしません。会場での現金支払いを希望される場合は、お申込み時にご連絡願います。
注:非常事態宣言発令時は延期もしくは中止とさせていただきます。状況により判断させていただきますので、予めご了承願います。
★★★ なお、お申込みが5名に満たない場合は中止の可能性があります。中止決定の場合は、個別にご案内致します。★★★
詳細は下記「ご案内」をご参照願います。